第4章
茶功ことはじめ
茶を淹れ、自分に還る
ここからが実践です。茶功とは、茶を淹れて飲むという日常の行為を、自分を整え直すための手続きとして組み立てたものです。
まず茶葉を用意し、身体をニュートラルな状態に戻す。そのうえで、環境を整える・淹れる・飲む・アフターケアという基本の四ステップを踏みます。後半の二回では、「茶の気」という曖昧に語られてきた感覚を伝統医学と神経科学の両面から掘り下げ、茶礼がなぜ自己を書き換えうるのかを、デフォルトモードネットワークという現代の言葉で語り直します。
この章のレッスン(全5回)
- 01 茶葉を用意する 茶功では茶葉を、滋味・風味・テクスチャ・気という四つの観点から、植物としての全体性を含めて観ます。まず何を用意すればよいのかをご説明します。
- 02 身体をニュートラルに整える 不調や過剰な刺激が少なく、感覚がクリアな状態を「ニュートラル」と呼びます。茶功を深く味わうための準備として、身体をどう整えるのかを扱います。
- 03 基本の4ステップ 環境を整える、お茶を淹れる、お茶を飲む、アフターケア。社会的立場や一時的な感情を脱いで純粋な自分に立ち戻るための、茶功の基本手順です。
- 04 茶の気の正体 「このお茶は気が強い」という曖昧な言い回しを、伝統医学と神経科学の両面から掘り下げ、自分とお茶との関係性として捉え直します。
- 05 茶功 - 自己再構築のために 勝手に流れ続ける思考の正体であるデフォルトモードネットワーク(DMN)と、集中時に働くTPNのシーソー関係から、茶礼が自己を書き換えていく仕組みを考えます。